2019年02月19日

舌癌について【堀ちえみさんのケースを踏まえて】

今回、堀ちえみさんが舌癌であることを公表され、

驚いた方が多かったと思います。


以前、私は九州歯科大学大学病院口腔外科に在籍して、

口腔癌の治療に携わっていました。

その経験から舌癌を含めた口腔癌について述べます。


まず、舌癌を含め口腔癌自体は

全身の癌の中でも発生頻度が低いようです。

その反面、5年生存率など治療成績があまり良くありません。


その理由は堀ちえみさんのケースでもそうですが、

一般開業医(歯科医師)が初期段階で、

悪性の可能性があるのでは?

と診断しないからです。


あらゆる癌は早期発見早期治療で、

近年、飛躍的治療成績が向上しました。


日頃、患者さんのお口を見ている開業医が

歯だけでなく、口の中の隅々までチェックして、

もし、悪性の疑いがあるようならば、

大学病院などの口腔外科へ紹介する。

そうすると、早期発見につながり、

5年生存率が上がるのみならず、

根治も可能かもしれません。


私が経験したケースをご紹介すると、

平成6年、大学病院から父親の一緒に仕事をするため、

当地に戻ってきた1年目で、

口腔癌の患者さんを3名見つけ、

大学病院に紹介し、治療した結果、

現在、みなさん元気にしていらっしゃいます。


そのうちの一人は舌癌でした。

大きさは直径3mm程度で、

ご本人は口内炎だと思っていました。

勿論、切除範囲も狭く、

普通にしゃべれて、食事も美味しく摂れてます。


ご自身で口腔癌では?と思った時は、

口腔外科を標ぼうしている歯医者さんを受診するか、

かかりつけの歯医者さんに癌では?と相談してください。






歯だけでなく、気になるお口の事すべてをご相談ください。

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Posted by MOTO at 18:47Comments(0)口腔外科