加齢臭とはなにか?その正体と予防法

MOTO

2017年06月21日 09:46

日本口臭学会の特別講演で、

資生堂の調香師である城市篤氏から

加齢臭に対する話をしていただきました。


加齢臭と言われ出して、長くなりますが、

城市氏は加齢臭という言葉が出る前から、



中高年齢層以上に顕著に感じられる

「脂臭さの中に青臭さがある」独特のニオイに着目し、

その正体を探ってきたそうです。

結果、加齢臭の正体は、

「2-ノネナール」という物質だと解明されました。



この加齢臭を予防する事、

すなわち、2-ノネナールを発生させないためには、

肌を清潔に保ち、酸化しない環境を整えること、

酸化されない環境を作るにはチオタウリン等の

抗酸化剤の活用が有効だそうです。


実際、会場に人工的に作った加齢臭と、

香料を使い、加齢臭を消臭したサンプルを

試験管に入れて、においを嗅がせていただきました。

見事にノネナールが消えて、よい香りに変化し、

城市氏の仕事の片鱗を拝見し、驚きました。


臭いを相手にする仕事としては、

口臭治療を行う我々と調香師では、その内容は

まったくの別物だと思います。

しかし、臭いに悩む方々を救うという目的は

どちらも一緒ではないでしょうか?


「においの科学を多面的に考える」という

今回のテーマに相応しい話を聞くことができました。





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