
2018年07月30日
日本口臭学会第9回学術大会に参加

週末、日本口臭学会第9回学術大会に参加しました。
開場は長野県の松本歯科大学でした。
一般的に病気の診断には、検査を行います。
血液検査などがそうですが、異常値がでなければ、
問題ない、病気ではないと診断されます。
口臭治療も検査の一環として口臭測定を行います。
患者さんが自分では口臭が非常に臭う、
大変、口臭が気になって仕方がないといわれ、
口臭測定器で測定すると、
正常な数値しか出ないという事がしばしばあります。
しかし、日本口臭学会では、
口臭測定による数値が正常であり、
むし歯や歯周病など口臭の元と考えられる病気がなくても、
「口臭症」と診断しています。
実際に第3者が口臭を感じる事がないのに、
口臭が気になって仕方がないという患者さんは
非常に多いのです。
病気の治療を行うためには、
根拠に基づく治療を行わなくてはいけません。
ところが、口臭症の治療の中には、
根拠が見つけにくい場合があるのです。
患者さんは口臭を気にしているのに、
測定値は正常で問題なく、
口臭を発する原因の歯周病、むし歯もないという
先程の難しいケースです。
今回の学術大会ではその点をテーマにしたものでした。
口臭治療の中で、どのようなアプローチをすべきか?
これからの治療に役立てたいと思います。