
2022年06月28日
コロナ禍での口臭について

日本口臭学会第13回学術大会からの情報をお届けします。
口臭と口臭症は、違います。
口臭外来あるいは口臭治療は、口臭症を診る科目です。
一般歯科医師の口臭症についての理解は、
30年くらい前から進歩していません。
私も日本口臭学会に入るまでは、理解していませんでした。
歯科大学でも、口臭症について教育していないようです。
口臭外来では、臭いがないにもかかわらず、
口臭を訴えるケースがほとんどです。
これを口臭症と診断します。
コロナ禍において、
リモートワークで人と接する機会が減り、
マスク着用が常識になりました。
これを口臭症の患者さんの立場からみると、
社会的な適応を求められなくて心地よく、
マスクに守られて、他人に臭いが察知されず、
心配や不安が減る。
一方では、自分の口臭をマスク内で感じるので、
不安ではある。
コロナ禍が終息して、マスク生活がなくなると思うと
不安で仕方ない。
with coronaというのが定着していますが、
口臭症も完治ではなく、寛解を目指す病気です。
口臭と共存しながらも、口臭症とうまく付き合う。
それを手助けするのが、口臭外来です。

当院は予防歯科に力を入れています。
また、口腔外科、歯周病治療、インプラント治療、
口臭治療、咬み合わせ治療を重視しています。
一生自分の歯で噛みましょう!
田尻歯科のホームページは コチラ